私の父(故人)が認知症になって高齢者向けケア付き住宅に住んでいたときの話です。

父は新聞か何かを見て、世界の紛争地などに医師を派遣する国際的な団体に1,000円の寄付をしたようでした。

その後もう自分では年金の生活費をきちんと管理できなくなったので、私に、

「おまえ、支払いとか残高とか管理してくれ」

ということで、父が実際にお金をどう使っているかを銀行の通帳の未記入を全部表示させてみましたが、

年金暮らしなのでバリバリの商社マンだった頃とは違って、そこそこきちんとやるかなと思っていました。

ところが結構な長い間、毎月1,000円が講座振替で引き落とされているのを見つけました。

引き落とし先はその団体でした。

父に確認すると、寄付したのはたった1回だけで、毎月寄付しているつもりはなかったと。

私は早速そこの日本事務所みたいなところに電話して、毎月の講座振替を中止させましたがね。

父のような高齢者(挙句に認知症のある)に対して、自動で毎月寄付させるってどうなんでしょうか?

私が気が付かなければ父は一生自覚なく毎月1,000円を寄付するところだった。

確かにその団体のしていることは崇高であり、尊敬に値することではありますがね。

ちょっと違和感を感じさせるできごとでした。