ネットのニュースサイトなどを見ていると、アフリカの恵まれない子供たちにワクチンを!
という内容で寄付を募る公共団体系の広告をよく見ます。
その広告には、幼いアフリカ系黒人の子供がこちらを見つめて何かを訴えているようなイメージがあります。
きっと多くの方々が、この広告を見て、いくらかの金額を寄付しているのだろうと思います。
私もそういうのを見てクレジットカードでユニセフへ募金したことがあります。
子を持つ親として、私にもそのような恵まれない子供たちを救ってあげたいという気持ちがあります。
生きることが困難で苦しむ、何の罪もない子供たちを救うことは人道上でも非常に重要なことであるのもわかっています。
しかし、国際的な食糧寄付はそんなに簡単に成果を上げられるのでしょうか。
いつぞやのアルジェリアの人質事件を思い出しますし、
なんていう映画だったかな、国連がアフリカの某国の村に小麦粉を何トンも届けたときに住民たちは大喜びしました。
しかし、数分後に状況が一変する。
荷台に大口径マシンガンを積んだトヨタのピックアップトラックで真っ黒なサングラス、肩には旧ソ連製のAKアサルトライフルを下げた民兵が小麦粉の袋を背負って家に帰ろうとしている人々をマシンガンで殺しまくり、この食糧は我が部族のリーダー○○様のものだ!と怒鳴ります。
そしてすべての小麦粉を自分たちで持ち帰るという惨劇シーンがありました。
ユニセフの方々がどんなに頑張っても飢えている子供たちのところまで本当に届いているのでしょうか。
それとは別に、私たちが寄付をして生き延びて成長した青年が銃をとり、その銃口を私たち日本人に向けているという現実もあります。
私が思うのは、そのような国々の子供たちを見殺しにすべきではなく、自国の子供たちを苦しめていても憚らない、その国の大人たちに責任をどうやって取らせるかを、世界中でもっと考えていかねばならないのではありますが、
仮に途上国に武器を売り捌いている死の商人たちを一掃しても、また次々と現れます。
現地の悪い連中を武器で殺そうとしても、彼らは一般人の子供たちを盾にして用心しています。
本当に世の中、きれいごとだけではどうにもならないことだらけです。
アフリカに限ったことではありませんが、あちらの人々は権力争いのために部族間で殺し合いをやめない。